先々週くらいでしょうか、キンモクセイの香りがしたと思ったら、いつのまにか散って、道の縁がオレンジ色に染まっていました、儚い花です。そしていよいよ秋の訪れですね。
このブログもご無沙汰をしてしまいました。歯科医師会の役についたり、いろいろあって、落ちついて文章を書く気分になれませんでした。
さて最近の出来事から。
近くのジム(メガロス神奈川)で、なんと33年ぶりに空手(伝統的な空手)を習い始めました。
大学時代には厳しい稽古に明け暮れ、引退したときは金輪際、空手などやるものかと思ったものでした。が、年月がたつにつれて空手の武道としての魅力を再認識し、いつかはまた復活しようと考えていたのです。しかし社会人ともなればスケジュール的に難しく、そのうちに,と思っているうちに随分と時間が経ってしまいました、33年間も。
ところが今年の7月に目と鼻の先にあるジムで毎週日曜日の朝に成人対象の空手教室が開講されるとなっては、これはもうやるしかない、今やらずしていつやるのか! そんな焦燥感にも似た心持ちから空手を始めることになった次第です。
(セピア色の写真は大学卒業記念のもの)
待ちに待った初日、素足でフィットネスフロアを歩く感触が妙になつかしくてね、何度か足を踏み鳴らしたり、大きな鏡の前で突き蹴りをやってみたりして、ああ自分はこの世界が大好きだったんだと。若い頃は強くなりたいという蒼い動機でしたが、五十をすぎれば己の体で空手をやれること自体が嬉しく、ありがたいものなのですね。
空手の動きは突き蹴りを中心にした全身運動で、持久力、瞬発力やバランスをとるための体幹の強さが要求されます。そして気持ちが集中していないとうまくできません、全てを忘れて打ち込めることが最高のストレス解消です。
しかし、実際のところ、思い描くイメージと実際の体の動きとのギャップは如何ともしがたいものです。動かないから無理して頑張る。体も固いし、体重も学生時代より10kgも増えている。その結果、蹴りの稽古では右足のハムストリングの筋(スジ)を痛め、それが治った頃には左足のそれが痛みという具合に、稽古のたびにどこかが軽く痛むのです。おそらく一通り痛み終わればもっと思い通りに動けると期待していますが、正直どうなることやら。
日曜の朝8時から9時までの60分ですが、終わる頃にはいい汗をしっかりかいています。そしてこの稽古の後の特権はジムの一番風呂に入ること。気持ちいいですよー、どこかの温泉に来たみたいで。仲間がもっと増えればいいなと思っています。関心のある方は見学や体験もできますから是非どうぞ。
ところで空手もついに東京オリンピック種目となりました。空手は海外では日本人が想像する以上に普及しており、世界選手権も開催されています。そして空手発祥の国である日本選手でも簡単には優勝できないレベルに達しているようです。がんばれ日本。